治療室くるみのメニュー『セルフ・トリートメント』について説明していきます。
通常、受け身の治療に対して、自ら動きながら行うのがセルフ・トリートメントです。
骨の動きを正確にとらえ、その動きに伴って、筋肉を万遍なく伸ばしたり縮ませたりすることで伸縮自在の柔軟性ある身体を取り戻していきます。
身体の柔軟性は、可動域を広げケガを予防し、血流、リンパなどの流れを促し、代謝の良い身体を作っていきます。
セルフ・トリートメントで特に気をつけていることが、骨盤と背骨と肩甲骨の連動した動きです。
骨が動けば、筋肉も動きます。立位で、座位で、仰向けで、うつ伏せで、四つ這いで、この連動した動きを正しく作っていくことで、筋肉を万遍なく動かしていきます。
そして、『伸ばす』『縮ませる』に、少しづつ負荷をかけて、許容範囲を広げていきます。
負荷は、ご自分の重さです。
道具は一切使いません。足の重さ、手の重さ、上体の重さ…ご自分の重さに責任を持って、支えられる体幹、手、足を作っていきます(ケガのない範囲です)
セルフ・トリートメントでは、もう一つ『経絡』に働きかけるイメージを持ちながら動いていただくことにしています。
東洋医学の考え方として、身体には、臓器のエネルギーの流れを反映するルートがあります。
例えば、太腿の内側は、『腎』のルート。
『腎』は、成長と老化に関する臓器で、生殖器系とも関わりがあります。
子宮筋腫など婦人科系の疾患のある方や、前立腺の疾患のある方は、多くの方に内腿に圧痛や硬さがみられるます。
このように、『経絡』という東洋医学の発想と特定の場所に反映される変化を読み取って、臓器にも働きかけていきます。
特に、慢性疾患をお持ちの患者さんには、この考え方に基づいて、普段から心がけたいストレッチや呼吸法をお伝えしています。
セルフ・トリートメントは、週に2回、一クラス4〜6名ほどで行っています。『イタ気持ちいい』が合言葉。
私自身、股関節痛や坐骨神経痛、腰痛持ちです。
一頃は、連続して歩けない、洗面ができないなど大変な時期もありましたが、自分で治療することと自ら動くことで、回復させてきました。
セルフ・トリートメントは、受け身の治療だけではなく、自ら動かすことの大切さを実感して立ち上げました。
コツコツ続けることで、ご自分の身体の強みと弱みを知り、動かすことが習慣になってくれればいいなと思います。
興味のある方は、治療室くるみのホームページからお問合せください。(現在、北秋田治療室のみの開室となっております)女性の方限定とさせていただいています。